『グレンタレット12年』は、スコットランド・ハイランド地方の中でも、パースシャーの自然豊かな谷間に佇むグレンタレット蒸留所が手がける、ミドルグレードのオフィシャルシングルモルトです。グレンタレット蒸留所は、創業1763年とされ、スコットランドに現存する最古の稼働蒸留所として知られています。かつてはバランタインやフェイマスグラウスなどのブレンデッド用原酒を主力としていましたが、2019年にラグジュアリーブランドであるラリックグループが経営権を取得して以降、ボトルデザイン・中身ともに大幅なリブランディングが行われ、新たな注目を集めています。
この『グレンタレット12年』は、ヨーロピアンオークとアメリカンオークのシェリー樽を主体に12年間熟成された原酒を使用し、アルコール度数46％、ナチュラルカラーかつノンチルフィルターという、近年のクラフト系モルトに通じる本格的な仕様でボトリングされています。味わいとしては、深みのあるドライフルーツの甘みと、タンニンを含んだスパイス感がバランスよく共存しており、ハイランドモルトらしい骨太な構成の中に、繊細なフローラルさや柑橘のニュアンスも感じられるのが特徴です。
さらに注目すべきは、フランスの名門クリスタルメーカー「ラリック社」が手がける重厚感あるボトルデザイン。美しいガラスデキャンタは、その芸術性によりコレクターズアイテムとしても高い評価を受けており、見た目にも特別感を演出しています。中身と外見、どちらにも妥協のないこの一本は、日常の一杯にも贈り物にもふさわしい、完成度の高いハイランドシングルモルトです。
状態：正規品、箱あり
▽Bottle Info
地域：スコットランド、ハイランド
年数：12年
度数：46.4％
容量：700ml
熟成：ヨーロピアンオーク＆アメリカンオークのシェリー樽熟成
▽Tasting Note
・香り
レーズンやドライプラム、オレンジピールといった凝縮感のある果実香に加え、トフィーやキャラメル、シナモン、クローブのスパイスが上品に広がる。ほのかにバニラやカカオの甘やかさ、ナッティな香りも感じられる。
・味わい
口当たりは滑らかでミディアムボディ。黒糖やビターチョコレートのようなコクのある甘みと、ドライフルーツ由来の酸味が絶妙に絡み合う。樽由来のタンニンやロースト感が後半を引き締め、フィニッシュにかけてシェリー樽らしい深い余韻が長く続く。
▽Distillery Info
名称：グレンタレット蒸留所
創業：1775年
所有：ラリック社
発酵槽：ダグラスファー製8基
蒸留器：初留1基・再留1基
仕込水：タレット湖（軟水）
生産量：34万リットル
（蒸留所の詳細は
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